デザインフェスタ2006秋の思い出
万物は流転する。
2100年前に遠く西の国でヘラクレイトスが発言したように、この世に同じまま存在するようなものは、何一つないのかも知れない。
過去2回見たどのデザインフェスタとも違う、まさに新たな世の幕開けといってもいい、違った雰囲気だった。この展示会については、前回と似たものを見つけようとすること自体、間違いなのかも知れない。
方向性に、良い悪いはない。後生の人が勝手にレッテルを貼るだけだ。
大事なものは、今、自分はここにいる、ここにいるんだ!と叫ぶだけでいいのかもしれない。
ややもすると若いとか経験がないとか意味がないとか売れないとか税金を払ってないとか大学に行ってないとか中卒だとかバカだとかアホだとか、靴がぼろぼろだとかぼくろが大きすぎるとか外反母趾だとか右目が左目に比べてちょっと小さいとか脱帽したばかりとかとか、人の表現に対して数字で判断しようとする冷笑的な現代に於いて、奇声を発しても、みなが認めてくれる貴重なデザインフェスタ、決してデザイン系のマニアだけの展示会にあらず、日々仮面をかぶって仕事ロボットであることを自分に強いている、まさに自分たちへの、自分への強烈な問いかけに他ならない。
本当の自分は、どこにいるのか?
そこにいる!胸の中にむかしから。
ほんの少しの勇気さえあれば。