山行報告
場所: ネパール.ランタン谷国立公園 トレッキング
日時: 2004年(平成16年)9月28日〜10月12日
パーティ: L.大関 SL.五十畑.大木.鈴木
現地: サーダーゲルブウ.コック.キッチンボーイ.スタッフ.ポーター含む14名
ヒマラヤの神々の座を見みてみたい。万年雪に包まれた白き嶺、氷河.ヒマラヤヒダ等々の景観と、其処に暮らす異文化に接したい。出来ることなら山頂を踏んでみたい、気持ちを持ち続けてきました。
10月5日午前6時、ランタン村から岩壁の上にそびえ立つ”ランタニリルン峰”
初めて白き嶺嶺を目の当たりにして感動した瞬間です。
キャンプを重ね、通過した集落での異文化の「生活力」「信仰心の篤さ」に畏敬の念を持ちました。
自分の見てきたこと、経験してきたことの概要を以下に列記し、報告としたい。
行動報告概要
9月28日.火曜日.晴れ 夕刻成田発、バンコク23:30到着アマリホテルに泊まる。
9月29日.水曜日.晴れ バンコク朝発、カトマンズには昼に到着。コスモトレックのスタッフがワゴン車で出迎えてくれていた。コスモトレックで、先生の打ち合わせを見守る。
9月30日.木曜日 晴れ時々曇り カトマンズ滞在.コスモトレック打ち合わせ
10月1日.金曜日 曇りのち雨.午後一時晴れ間有り
5時起床.ホテルロビー5時30分集合.空港へ6時30分着.小雨の中、ヘリコプターに乗り込む。7時30分発ゴラタベラ行き、飛び上がってから、雨足ひどくなり、ワイパーがきしむ、案の定、視界不良の為 空港へ引き返す。
10月2日.土曜日 曇り 夜雨 今日は晴れ間が見えるまで此処で待機する。待った甲斐があり、11時20分、ヘリコプターに乗り込み、轟音とともに飛び上がる。雲がそれなりに漂っており、今日も戻ったりはしないか不安有り。パイロットは地図を広げながら現在地を確認しているのだろう、突然山が近くなり、雲の切れ間に谷底が見えてくると、ヘリは右折して”ランタン谷”に入る。12時に、ゴラタベラに着地。我々の到着を待っていたゲンブウ達の出迎えを受け、ゴラタベラキャンプ地へ向かう。
10月3日.日曜日 晴れのち曇り、夕方小雨、夜雨
6時起床.朝食7時.7時30分出発 いよいよヒマラヤの谷へ向かって歩き始めた。
氷河と桃源郷を目指して。11時40分、ランタン村入り口のキャンプ地到着。昼食の後、ランタン村内をマニ石が整列している丘目指して12時20分から14時30まで歩く。夕食17時30分.就寝19時
10月4日.月曜日 晴れのち曇り、夕方小雨、夜雨
6時起床.呼吸16.脈拍60、朝食7時.7時15分出発キャンジンゴンパへ目指してキャンプ地、標高3800m到着11時20分。昼食後、タルチョのはためく丘を目指して60分登る。到達高度4040メートル。17時30分夕食。19時就寝
10月5日.火曜日 晴れ、時々曇り
6時起床.呼吸16.脈拍60、朝食7時.7時20分出発
今回の山行中、初めて朝日が昇り、ランタンリルンがキャンプ地の上に輝いて見えた。
牧畜に適した草地の中をキャンジンから谷を詰めていくと、ガンチェンポ峰が大きく近づいてきて、右手にはランシサリの鋭峰が望まれる。広々とした牧草地をすぎて、谷間に入る手前のヌマバタンの少し上にテントを張る。枯れ木を集めて、焚き火をする。
10月6日.水曜日 晴れ、時々曇り 夜雨
6時起床.呼吸16.脈拍60.朝食前の6時20分出発ヌマバタンからランシサカルカを望む、氷河のモレーンの上に登る、高度4160メートル。モレーンの上からは
右手に”ガンチェンポ峰6387m”.その右”ランシサリ峰6427m”.正面に”
レンタンカンポ峰6830m”.見飽きない光景が広がり、感動を肌で感じました。
今まで自分の知らなかった世界、見たこともない世界が広がっています。
写真を撮ってから、7時40分にキャンプ地へ戻り、朝食を取る。今日の泊まりは、キャンジンゴンパ11時50分に到着 昼食の後、周囲を探索。18時夕食.19時就寝
10月7日.木曜日 晴れのち曇り 夜雨
6時起床.呼吸16.脈拍60 朝食後7時20分出発、ラマホテルへ向かう
ランタン村の景色よ、さようなら ナマステ と挨拶を交わした皆さん に別れを告げて
下山の途に付く。下りは足取りも速くゴラタベラで昼食11時30分−−12時30分
呼吸数も脈拍数も高山病の不安も心配なくなり、ラマホテル着14時30分
森林帯に入り、途中の グナチョクでは、イギリス人のティルマンが、ヒマラヤで、もっとも美しい谷であると、世界に紹介したと言われる、感激の場所 であると先生に教えてもらった。濁流は渦巻き、岩をはみ、切り立った渓谷美は自然の雄大さを教えてくれる。
18時夕食.19時就寝
10月8日.金曜日 晴れ
6時起床.7時15分出発 渓谷を右岸に沿って、高巻きを繰り返し ドミンという滝のある休憩所で、昼食を取る。水牛の焼き肉が初めて出てきた。皆さんも余裕が出てきて
シェルパ尼が、髪を洗っていた。
高巻くたびに里が近づいてくる、ネズミの額ほどの畑で2人の女性が農作業をしている。
シャブルベンシの集落が見えてきた。ランタン谷を左岸から吊り橋を右岸に渡ると、家畜と同居する家々があり、異様い臭気に急いで通過、さらにトリスリ川の吊り橋を渡って、今日のキャンプ地である村民の運動場へ着いた。13時45分。
雄鳥を絞めて、皆の下山を祝う食事とする。コックは、ケーキを作って皆無事のお祝いとする。18時夕食.19時就寝
10月9日.土曜日 晴れ
一般乗り合いバスは、日本人が気絶するほど、劣悪な環境の中で運行されている。
絶対に乗り込まなくては、日本に帰れないと思うと、覚悟して8時に乗り込んだ。8時20分発車、道路は凹凸激しく、バスの車幅は道幅いっぱいと同じ。右は岩壁、左はトリスリ川の断崖、バスはぐらぐら揺れながら、岩壁にぶつからない様に、谷底に転落しない様
走って、夜になり乗り疲れでぐったりしてきた頃、18時45分カトマンズのコトモトレックに到着した。朝8時に、はじめのバスに乗り込んでから10時間45分経過していた。
宿は、大関先生の長年交際のある モハントラチャンの宿へ泊まりました。
10月10日.日曜日
朝食の後、カトマンズ旧市街と、スプラトリー目玉寺を見学し、おみやげを買いました。
昼食インドカレー.夕食はゲルブウサーダーを招待して、日本そばセットを食しました。
10月11日.月曜日
8時 朝食、11時に、空港へ 帰国の朝、モハントラチャン主人が、別れの言葉に替えて スカーフを首に巻いてくれました。
ネパールさようなら、この様な思いを込めて バンコク経由成田へ飛び立ちました。
10月12日.火曜日成田着 7時45分帰国しました。リーダーの大関先生、五十畑様、大木様、トレッキング中大変お世話になり、ありがとうございました。
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