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上下送り方式のミシン。
この業界では最も安い部類のミシンで、初期投資を最大限抑える、いわゆる汎用型ミシンになります。
重たい長尺物の縫製では、総合送りに負けますが、縫いながらの小回りは利くので、各種アタッチメントを装着して縫う場合が多いです。ボビンは洋服用ミシンに比べ1.6倍が一般的で、ボビンの巻き量も糸の種類にもよりますが8番糸でおよそ50m程度巻くことが出来ます。
特に多いアタッチメントとしては、縁取りラッパ(生地のふちにテープを2つ折りまたは4つ折りにする)、ひもラッパ(細く切ったテープをひも状にして縫う)、また我々の業界でいうところの縁加工用のラッパ(シート端を折って補強テープを入れながら縫う)が多いようです。

値段はどれもだいたい同じですが、たまにキャンペーンで安くなることもあります。
名称
イメージ
簡単な説明
主なスペック
JUKI
DU-1181
1本針
上下送りミシンでは最も薄いもので案外シワなく縫える。
各社の中では一番遅いモデルチェンジだけあって、他社にない改良点が盛り込まれています。鋳物は洋服用ミシンのものを流用していますが、おかげで非常に視認性のよい機械に仕上がっている上、案外不調もなく小回りよく気に入られている。
糸:40〜8番糸まで
押エ上げ:15mmまで
最高回転:2000回転
ポイント:振動少なく、視認性が特に良
セイコー
STH-8BLD
1本針太糸対応
上下送りではありませんが、セイコーの総合送り1本針モデル。
垂直釜なのに、水平釜のようにオープナー付なので調整すると0番糸や透明糸も、一番問題なく縫うことができます。
太い糸も将来使うかもしれないときは、これがあると後々重宝します。また総合送りの中ではもっとも価格が安い。
糸:40〜3番糸まで
押エ上げ:14mmまで
最高回転:2000回転
ポイント:太糸も縫える万能型、一番頑丈。
サイン系はともかくテントシート業界で使用するには、一に耐久性、二に安定性、三四が縫い品質で、五に極厚物(ガラス繊維など)縫える、というのがみなさんのお望みかと思います。
異論もあるかと思いますが世間の評判では、頑丈さはセイコー、縫い品質はJUKIでしょうか。
(三菱ミシンは2023年に廃業のため、LY-3300上下送りミシンは廃機種になり、上記2機種のみ)

一日8時間洋服を縫うわけではありませんので、ここぞというときに性能を100%発揮するスプリンターのような設備が望まれます。

テントシート屋さんの多くは何でも屋さんで、生地があれば何でも作るプロばかりですが、その分非常に広範囲に仕事の内容が分布してしまっていますので、用途に合わせた選定が必要です。
メーカーにより強みが異なるので、必ずしも同じメーカーにそろえなくてもいいかもしれません。