膜類加工用 機械販売・各種フィルム/繊維製品向け溶断設備製作・工業用刺しゅうシステム・改造・電気回路設計
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東京都主催の、国家技能士の祭典「匠の技展」が数年ぶりに開催されました。
弊社スズキマシン リエンジニアリング(株)では6名が取得している技能で、技能士会員として出展してきました。

東京都の「未来の東京戦略」(毎年改定)に基づき、最重点政策の7つのプロジェクトに組み込まれているイベントであり、将来を担う若者への投資・困難に直面する人を誰一人取り残さない・新たなイノベーション創成であり・事業展開の速度向上・多様な技能を維持しようというもののようです。
極端な話誰とも話さないでも立派になれる技能士もあれば、古き技術でありながら異業種では革新的なソリューションともなりうる匠の技を伝えていこうという、弊社のBMO(Best solution search on nature)と明確に合致している展示会でした。


普段見ない業界の先輩方がぞろぞろおり、久しぶりにお元気な姿を見られました。技能士会員で持ち回りで出勤です。 業界の重鎮の堀越さんが、若手重鎮の佐藤さんの分解実演を説明していきます。工業用ミシンは部品点数400点近くあり、もう高級スイス時計並。こんな複雑な機械ほかにあるんだろうか。
3台のミシンを使って、保冷トートバックを製作してもらいます。完全素人でも縫えるように、サポートしながら、皆さん頑張っていました。上下送り、総合送り、筒上下ミシンで、縁取りテープも使います。押エも加工して、直線ガイドの目安になるよう準備していきます。 僕らが縫っても45分ほど掛かりました。みなさん1時間近く掛けて縫っていましたが、たぶん時間の感覚はなかったのでは・・・生地二枚接ぎ合わせ、ベルト付け、ベルクロ付け、袋化、底の処理、縁取りテープと、結構な工程量でしたが、完成品は立派なものになります。
ミシンに使用するガイド。用途に合わせてステンを曲げ、ハンダを流し、完成するまで何度でも作り直します。このへんは経験者の手の力のいれ具合次第です。 家庭用ミシンの内部を見てもらえるように展示。
見たことない人が多く、これはこれで案外注目を集めていました。
古い話ですが、私(鈴木雅久)は子供の頃、ロボコンがたまに見せる自分の体の中(このようなメカリンクになっていた)、戦隊もののデンジマンで敵が怒って巨大化する時に映像に数秒映るメカリンク構造がおもしろく思っていましたが、いまこのような仕事をし、あまつさえメカリンクを多用した機械を自分で図面を書いて設計しているのを思うにつれ、なんとなく導かれてきていたのかもと、想像します。

今回の来場者は、夏休み課題を仕上げるのかキッズも少なくなかったですが、現代の子供たちも、石工だのかわらぶきだの日本料理だの建具だの、さまざまな技能を体験することで、ひょっとしたらその種の職業に就くかもしれません。職業能力学校も多数出展していました。

思ったより貴重な体験が自分でもできました。