膜類加工用設備販売・各種フィルム/繊維製品向け溶断設備製作・工業用刺しゅうシステム・改造・電気回路設計
サイトマップ
ハトメ金具は、幕体をロープで展張して施工取り付けする、最も多く利用される固定方法です。
似たような固定方法としてはロープなどを利用したアルミファスナーやクリップ方式、テンションファブリック式など様々ですが、普及度合い/利用度合いとして最も手軽で低コストな方式です。

あらかじめ抜きポンチで生地に穴を開けておき、そこにオスとメスの金具で生地をはさみこみ、専用の打ち具とハンマーで叩いてカシメるというシンプルなやり方ですが、柔軟性があって現場でも施工できます。
我々の業界では、外径19mmの#25番、外径24mmの#28、#30番の28mm程度のものがよく使用されます。
金具の裏に爪がついている強力型の「鬼ハトメ(またはグロメット)」という規格もあり、製品の用途に合わせて使い分けます。メスの部分が薄くて耐久性はありませんが安い単座(シングル座)というものもあります。
特に重量がかかる部分や長期間風雪に耐えなくてはならない場合に、劣化して金具のところがぐるぐる回って生地を裂いてしまうことが多いので、補強を入れたり念入りにかしめる必要があります。

ハトメ打ち作業をする場合、今日では1秒で金具供給/穴空け/カシメをやってくれる全自動機と、半自動機、トンカチを持って叩く手打ちしか方法はありません。

【全自動ハトメアイレット打ち機】
元木工業の、ベストセラーの全自動ハトメアイレット打ち機。
テントシート/サイン市場で使える機械は、これしかありませんので、選択の余地はありません。
ただ日本中のテントシート/サイン業界で長年にわたり使われてきて、メンテナンスさえしっかりしておけばほとんど故障することがありませんので、その実績/安心は盤石なものがあります。
ただ専用機のため、#25番であれば#25番しか打てません。

オスメスの金具はあらかじめそれぞれのオケに投入しておくと、自動で攪拌され、起動ボタンを押すと、約2秒で金具の供給、穴明け、カシメを行いますので、手打ちの30〜60倍の加工能力を誇ります。

加工能力もさることながら、なにより体の負担が減ることの方がメリットかもしれません。ステン(銀色)の#5番などを3000個打つ、なんていう仕事がきたら手打ちであれば大変なことになります。何人かは腱鞘炎になり、何人かは明日会社に来なくなるかもしれません。
仕事はそれこそ100倍の能率になります。
【手打ちのハトメ打ち具】
手打ちの打ち金具です。
#23、#25、#28、#30、#32、#0、#1、#2、#3、#4、#5などさまざまな規格の打ち具があります。基本的には購入したハトメアイレットのメーカーのもので揃えますが、元木工業製はだいたい各社のハトメアイレットでもカシメられます。(同じ規格でも各社微妙に形が違うようです)

作業には、いくつか道具が必要です。
1.ハトメアイレット
2.打ち具
3.抜きポンチ
4.ゴム敷き
5.先端の広いラバーハンマー(または鋼鉄)
作業としては生地にポイントマークしておくことが前提ですが、まず抜きポンチとハンマーとゴム敷きを持って生地に穴を開けて回ります。次に、オスとメスの入った袋とハンマーと硬い下板を持って生地の周りを回りながら、ハトメアイレットで穴をサンドイッチしてずれないように指でつまみながらハンマーで何度か叩いてカシメます。
通常#25番で3〜4回叩きます。#5なら8回ぐらいでしょうか?叩いてカシメます。
鬼ハトメで素材がステンで、生地が厚いときなどの場合は、硬いので何度も何度も叩かないとカシまりが不十分だったりします。ステンの場合は、使っているうちに打ち具が壊れることもあります。

結構大変ですが、必ずつきまとう工程です。
【ハトメアイレットの素材】
規格がありますのでこちらを参照下さい。
一般には真鍮(金色)を使用しますが、アルミ(銀)、ステン、プラスチック(透明、白、黒)などの素材があります。
数十万個単位になりますが、オスに色を塗ったり、通常と異なるクロムメッキなどをすることも可能です。
また販売単位は500個の小袋や2000個袋など、大きさに合わせて変わってきます。
スズキでは、最も信頼性のある元木工業の全自動打ち機、手打ち具セット、ハトメアイレットを取り扱っています。