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2021年 1月 3日 第7版
やるからには色々な製品も刺しゅうできないと・・・というお客様の場合
システムをそろえた後で、実はこれもやりたかった、選定の時にあれはできないと言われていたけどやっぱりやらないと・・・というようなことがお客様にときおりあります。
具体的にソフトで言えば、思っていたよりアップリケ加工が多かったのにオプションを入れていなかった、刺しゅう機なら野球の硬いメッシュ帽子は刺しゅう屋さんに頼むつもりだったけどあまりに小口が多くて自分のところでやりたい、等どうにもならない事態は避けなくてはなりません。

刺しゅう機の寿命は余命を入れて15年程度、現実的にビジネス構想を考え、単価と客数計算の上、予算を考慮して間違いない選定が必須です。刺しゅう機の選定に当たっては「ビビッ」と来たかなどの直感も大切です。

今日の刺しゅうソフトの使いやすさ、刺しゅう機の性能を考慮すると、ミシンそのものが初めてでも2日程度の操作講習でデザインを作って商品へ刺しゅうすることができるようになります。
スズキではウインドウズ初心者の方でも簡単に理解できる絵入りの「超簡単操作マニュアル」を30種類以上準備していますので操作についてもご安心いただけます。

またこなせない量の仕事が来た場合のネットワークが大変重要です。
スズキでは、さまざまな刺しゅうのコミュニティを存じ上げていますので、ご紹介することもできます。機械を追加導入頂けるのは販売店として大変ありがたいですが、お客様に儲かってもらうのが、スズキの目的です。遠慮なくご相談下さい。


1.ソフトについて
後日不足のないソフトとしてデザイン作成まで行うなら、デザイン作成機能を標準装備したウィルコム「エンブロイダリースタジオe4.5・ベーシック」(定価65万円)か、上級モデルの「スタンダード」(定価80万円)が最適です。

エンブロイダリースタジオにも、コーレルドローX8が一体化していますので、イラストレーターAIファイルやレーザーカット機などにも使うDXFデータを流用して、自動変換機能などを使用、データ作成は最近著しく楽になってきています。
もちろんプリントデータも流用が可能ですので、刺しゅう化が大変楽です。
グレードが「ベーシック」だとしてもアップリケ作成機能や、アウトラインを切断するツールは充実・細かい設定ができるようになっていますが、高度自動縁取り機能(7万)などのツールを入れると、さらに使いやすくなります。
「ベーシック」はマークを作る上での基本モデルになりますが、このモデルでも充分かと思います。というのは慣れたやり方でデータを作るのが最も早いので、いたずらにツールがたくさんあっても使わないことがあります・・・!

「スタンダード」以上にアドバンスやマスターというグレードがありますが、完全にプロ仕様となっており、また別途ご相談下さい。上位モデルをいれずともオプションで単機能を入れることが可能です。

ネーム系が多ければ、コンピュコンのEOS3(イオス)・ビギナープラスがもっとも使いやすいところです。
きれいな字を確保したままさまざまなマークの作成が可能です。各文字単位でのスキマ調整、よく使うツールのショートカットを出しておけるなど特に連続ネームの調整のしやすさは、他社の追従を許しません。
ビジネスユースで考えていくと、各ソフトそれぞれ強みがあるため、両方使用されているお客様も多いです。

刺しゅう機は追加投資で生産性拡充が容易ですが、刺しゅうソフトは後日の追加投資が、心情的に困難です。
将来「ああ〜」と頭を痛くすることのないよう間違いのないところの選択が重要です。

 
ウィルコム・カラーグラデーション機能を使用(オプション)。 色の移り変わりも自然に、ボタン数回で完成!
ウィルコムの真骨頂は「自動変換」機能にあります。

アウトラインデータ(線でできた画像データ)さえ用意してあれば、内蔵のコーレルドローを経由しなくても簡単に刺しゅうデータ化することが可能です。

アウトラインをクリックするだけで、さまざまなツールに所属を変更することができ、ミシン目であるランニング、縁取りであるC入力、その他自由自在になっています。

刺しゅうデータを線画(イラスト)にも変換することができますので、複雑な重なり方をしたデータでも、あるべき位置を間違えずにデータ作成ができます。

・自動機能の一つ「ポイント&ステッチ」
この機能では、サテン化、タタミ化、タタミの中抜き化、ランニング作成と中心線作成が自動でできるようになっています。

自動機能が充実してきて主流ではなくなりつつありますが、このツールが一番使いやすいのではと思っています。

ポイント&ステッチという従来の機能もベーシックではオプションですが健在です。EPSデータの個別自動変換機能です。
これのいいのは、データを作るときと同じように、アウトラインのそのブロックを順番にクリックするだけで、刺しゅうデータが順番に完成するところにあります。 一括自動変換だとうまくいかなくても、手動で個別に順番作成なので、むしろ思い通りに、しかもきれいに製作できます。色も近似色に当てはめてくれます。 変換作業は、ソフトがよかれと思って勝手に変換しますので場合により縫い角度の修正などは必要ですが、高い精度で望ましい変換をしてくれます。

2.刺しゅう機本体について
 デザインを作って刺しゅうする場合、デザインの大きさや、刺しゅうしたい製品の形状(長袖の肘の部分とか帽子の横の部分とか)によって刺しゅう機が限定されてきます。
とりわけさまざまなものの加工をご検討でしたら、特に注意が必要です。
ここではプロが使用する刺しゅう機を挙げてみました。
もちろん職業用刺しゅう機でも可能ですが「ネーム加工」のページや「ネームと簡単なマーク」のページでご紹介しているので割愛します。
バルダン BEKTエリートプロ2 9本針
9本針・刺しゅう面積横50x奥行36cm
ネーム加工はもとより様々なデザイン、すべての製品へ刺しゅうできるバルダンの標準モデル、9本針。
トートバッグなど既製品刺しゅう枠に挟めない物向けにスズキ・エアクランプ枠を搭載して納品することが多いです。
枠駆動のパワー、針の貫通力、枠土台の頑丈性など、ここまでこだわる必要あるのかと思うほど現場のノウハウで完成された刺しゅう機です。
バルダン独自の構造により、糸切り時に生地が陥没しない、緩い糸調子でもふわっと縫える特徴があります。
特に硬いものの多いスポーツ系製品や重たい物などに刺しゅうする場合に本領を発揮します。世の中に出ている野球用メッシュの硬い帽子は大半はバルダンで加工したと思われます。
172万円(9本針)。
タジマ TFMX2-C1501
12本針・刺しゅう面積横45x奥行52cm
大きい面積を刺しゅうしたいときがあります。

単頭機がいいけれど大きすぎるのは、という場合に適した機械で、机にも置けます。
ワッペン大量生産からアイスホッケーのユニフォームまで、また柄は大きいのに50デニールの極細の刺しゅう糸でも高品質で縫えます。

操作はウインドウズCE準拠、日本語漢字表示で、迷ったときに訳がわからなくなりませんし、誰でも楽に覚えることができます。
また刺しゅう中どこまで縫っているかを画面表示しますので作業性の点からも無視できません。
見た目より安いです。

152万円(15本針)。

タジマ NEO2(ESP9106)
6本針・刺しゅう面積横50x奥行36cm
トヨタのネーム加工用刺しゅう機。
現在はタジマブランドの仕様ですが、スズキスペシャルで中身がトヨタに変更可能です。
(トヨタ仕様は、LAN転送ソフトが無料)

タジマのノウハウが詰まっているので安心でき、ワッペンや数量のあるネームパッチ刺しゅうに最適です。
なにより、超簡単な操作パネル!ほぼ全ての機能がパネル上にあり、何かあっても電話で「左上の○○を押して、中央右の△△を押して・・・」と電話で対応が容易です。

すでに15本針モデルは終了し6本針のみですが、キャンペーンで価格も比較的安い上、ブランドがあるので初期投資には安心です。
定価102万円。数量限定で898,000円キャンペーン中です。

120万円(15本針)。

3.お薦めアタッチメント
 
刺しゅう面積が大きくなると、枠はめに時間がかかってきます。
場合によっては嵌めるのに3分以上も掛かったりすることもあり、もし1日10枚それをやっていれば日に30分、10日で5時間、年250日で125時間も枠はめをしているという大変な埋没コストになります。クロスのレーザーマーカーは必須、枠張り台も4万円ほどしますが、実際あっという間に投資の回収は可能です。
置き縫いで生地を固定することも増えてくるはずですが、マグネット置き縫い枠を使用する事で、安定品質を確保することができるはずです。

このレベルの刺しゅうシステムを導入される場合、機械やソフトのみならず、生産性の安定化と即応性、良品品質の維持を誰がやっても同じようにできること、かつ原価が競合より安くできる仕組みがいかにできているかが、最重要課題です。

エアクランプ枠があると、枠はめ作業が1秒で済みます。

メーカーを問わずどれにでも簡単に取付出来ますが、枠はめ作業の効率化以外に、このレベルになるとさまざまなものに刺しゅうを入れてほしいという要望が出てきます。
長いリストバンド、子供用野球グローブ、バットケース、フタの外れないエナメルバッグ・・・そういった場合には、強固にできているスズキ製エアクランプ枠が最適です。先端の枠は交換できるのですが、レーザー溶断で製作していますので、円弧型/馬蹄型/コの字型など、1mm単位での製作が可能です。

どのようにしても、刺しゅう枠にも、エアクランプにもはめにくい素材があります。

汎用刺しゅう枠では厚みの問題ではまらない、ノリ式の置き縫いでは接着力がすぐになくなるとか、すでに生地が裁断されており、挟むための余白がない等の場合には、マグネットクランプ枠が最適です。
世界最強のネオジウム磁石を特殊コーティングし、板に強力に吸着します。充分マグネットを付けておけば、大人の力でもずれることがなくなり、傷も跡も付かず、しかもひねるとすぐ外れる新型です。

枠張り台 + クロスレーザーマーカー

枠はめに時間をかけてはいけません。1秒でも早く良い具合に「はめる」ことを心がけないと、原価はいつまでたっても下がらず、中国人を連れてこないと割に合いません。30年前と同じ方式をやるなら、給料も30年前のレベルにしなくてはなりません。
枠張り台があれば、安定的に枠はめ作業をでき、時間経費の判断が行いやすくなります。張り具合自体も安定し間違いなく役に立つ道具です。


《導入コスト計算例》(定価で計算の場合)

バルダン エリートプロ2・9本針160万円と、刺しゅうデータ作成ソフト「エンブロイダリースタジオe4.5・ベーシック」60万円 + 漢字4書体パックで18万円、純正脚卓7万円、帽子枠15万円、その他10万円ぐらいで計270万円。
60ヶ月リースで、月59,400円ぐらい。
ソフトが上級のスタンダードの場合、月63,800円程度。

タジマTFMX大型刺しゅう機で考えると、本体150万円と「エンブロイダリースタジオ・スタンダード」80万円、帽子枠88,000円、防寒厚物枠2種類10万円、スズキ・エアクランプ枠15万円、その他10万円ぐらいで計274万円程度。
60ヶ月リースで、月60,230円ぐらい。

タジマ NEO2-6本針(トヨタESP9106)898,000円と刺しゅうデータ作成ソフト「EOS3・ビギナープラス」50万円+6書体パック20万円(約7000文字)、純正脚卓5万円、その他10万円ぐらいで計175万円前後。
60ヶ月リースで、月38,500円ぐらい。

☆実際にはソフトの技術講習/操作説明費、搬入設置費、その他費用が入る場合がありますので詳細はお問い合わせ下さい。
また実際には値引きや枠のサービスをさせていただいていますので金額は概算になります。


お問い合わせは信頼と実績のスズキマシン リエンジニアリング(株)刺しゅうシステムグループへ・・・
 縫製機械整備技能士1級2級6名 帆布製品製造技能士1級1名 東京マイスター技能師1名 電子保全2級1名
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東京都江東区三好2-16-4 T:03-3641-5485 F:03-3630-5251
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スズキマシン リエンジニアリング 東日本総代理店
スズキマシン リエンジニアリング・水沢営業所 東日本地区代理店
セキグチアドバンス 東日本地区代理店
本多ミシン 東日本地区代理店
エンブロイダリーアライ 東日本地区代理店
メンテナンスビーエス 中日本地区代理店
スズキマシン リエンジニアリング・吹田営業所 西日本総代理店
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田中ミシン機工 西日本地区代理店
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